夏休みの勉強法について、三重大学医学部医学科のS講師からのアドバイスです。夏休みの勉強の参考にしてください。
1.高校1年生の勉強法
高1の夏休みは、学校で出された宿題をこなすだけでした。あとは、友達と遊んだり部活をしたりしていました。勉強の他には、興味のある大学のオープンキャンパスに行っていました。2年生以降は勉強に集中しないといけないので、1年生のうちに興味のある大学に行ってみると良いと思います。
2.高校2年生の勉強法
高2の夏休みは、夏休みの課題の他に、自分が行きたいと思っている大学の過去問を解き始める機会にしました。夏休み以降の勉強の方針を決めるためにも、過去問に手を付けてみるのは良いと思います。それ以外に普段と違う特別な勉強はしていませんでした。
3.高校3年生の勉強法(受験前最後の夏休み)
受験前最後の長期休みは、センター試験形式の問題を解きまくっていました。河合塾や駿台などの色々な出版社のマーク式問題集をたくさん買って、同じ問題を2回以上解くようにしていました。マーク式問題集の使い方は、1回目は自力で解いてみて、自分がどの分野が弱いのかを明らかにすると共に、解き方や考えを覚える機会にしました。2回目以降は、すでに1回解いている問題を解くわけなので、満点を取れるように解いていきます。時間は試験本番の時間よりも10~15分短く設定して解く練習をしました。マーク式問題集で自分が得意だと分かった分野に関しては、二次試験対策に移行していきます。二次試験対策は、自分が使っている問題集の問題を完璧に解けるまで練習することと、志望大学の問題傾向と同じような大学の過去問を解いてみることです。この時点で志望大学の問題を解いてしまうと、秋~12月くらいにかけてのやることがなくなってしまうのであまりおすすめはしません。また、各々の高校での補講・課外授業も積極的に取るようにしていました。夏休みに授業を全く受けないと、夏休み明けの授業で集中力が持ちませんし、ずっと一人で勉強し続けてメンタルを保てる人は少ないと思うので、周りと勉強のペースを合わせる、自分が置いて行かれないようにするといった意味で、補講・課外は有効だと思います。