共通テストまで本日を含めあと3日となりました。直前にしておきたい勉強法について、三重大学医学部医学科のI講師からのアドバイスです。
高校3年生の方はもちろん、1・2年の方も今後を見据えた対策を練ってみてはいかがでしょうか。
この時期には本番と同じように時間をきっちり測って過去問演習をしていました。
鉛筆でマークしたり腕時計で時間を確認したりするなど、本番と同じような緊張感をもって取り組むことを意識しました。
過去問を解くスケジュールですが、1日で1科目をできるだけ解いて復習するというふうにしていました。1日中同じ科目を解き続けることで、問われやすい箇所や問題の傾向をつかむことができたと思っています。
・数学
共通テストではいかに誘導にのれるかが肝です。わからなかった問題も解説を読んで、自分が使うべきものを使えていたのか確認していました。問題文に「~より」「~から」などの言葉があれば、それをヒントに使えるように練習します。特に数列では見たことのないような式変形が出てくることがありますが、そのような場合こそ、問題文にヒントが隠れているはずなのでそれを拾えるような練習が必要です。なす角90°なら内積0など、基本的な公式はぱっと出てくるように頭に入れておきました。
・国語
自分の中での時間配分と解く順番をまず決めておくといいと思います。わたしは評論25分、小説20分、古文20分、漢文15分で解いていました。国語は問題文に書いてあることしか解答として正しくないので、先入観を捨てて問題文をよく読むことが重要です。評論では筆者の主張や繰り返し出てくる内容に印をつけておくと問題を解くときに便利でした。選択肢を選ぶ際にはここにこう書いてあったからこれは合っている(または違う)ということを意識すると正答率は上がりました。なんとなくで選ばないように。小説や古文の単語は辞書的な意味が問われることが多いため、しっかり覚えるようにしていました。古文漢文はとにかくスキマ時間に単語や文法、句形を覚えていました。
・英語
英語は積み重ねなので、普段から単語や熟語をシス単やネクステージで見ていました。共通テストではセンター試験のときより長文が増えて時間が足りない人が多いのではと思います。文を読むときは主語述語をまず把握することを意識していました。目的語や修飾語は一旦おいて、何が何するという文の大枠を理解すると読みやすくなると思います。
リスニングは解き終わったあとにスクリプトを見ながらもう一度聞いて、自分が聞き取れていなかったところを確認していました。聞き取れたと思っていても聞き取れていないこともあるので、全部聞きなおしていました。
・化学
有機無機といった暗記が必要な範囲ではとにかく何度も書いたり見たりして覚えていました。性質などを問われることがあると思いますが、すべて教科書に載っているので教科書を読み込みました。中和などの計算問題は学校でもらったセミナーなどの参考書でも演習しました。
・物理
代表的な公式はきっちり覚えました。公式を覚えるときにただ式を覚えるだけでなく、いつどういう条件のときに使える公式なのかを一緒に覚えないとだめです。理系科目は演習量が大事なので、とにかくたくさん解きました。力学でも電気の分野でも力が働いていたら矢印を書くなど、分かることを書き込んでいました。
・地理
過去問を分野別に解きました。例えば、気候、産業、ヨーロッパ、などです。こうすることで分野ごとに知識が整理されてよかったです。白地図に問題で出てきた都市や産業、地形などを書き込んでいました。地図帳も使って視覚的に覚えることを意識していました。表やグラフの読み取りは、一番多いまたは少ないものに注目してそこから絞ったり、気温のグラフであれば0°で基準線を引いたりしていました。地理は正解した問題も含めてしっかり解説を読み込むことでたくさん知識を得られたと思います。