【三重大学生直伝】共通テスト直前の勉強法~H講師編~

私は、共通テスト直前期には地理、化学、生物などの暗記が重要となる科目に重点を置き、一日の中で多く時間を確保して解くようにしていました。暗記教科は、繰り返して問題に触れることでより知識の定着を図れると考えたからです。数学、国語、英語に関しても、できる限り一日に一回は解くようにしていました。下に、それぞれの教科の勉強法を書きたいと思います。

国語:この時期には、センター試験の過去問を毎日1年分ずつ解き、その問題の復習をする、ということを続けていました。80分の中でいかに問題を正確に読み解くかが重要なので、必ず時間をはかって時間内に解けるように意識していました。わたしは、評論が最も苦手で時間をかけたい分野だったので、古文、漢文、小説を先に解き、余った時間はすべて評論の読解に費やしてもいい!と決めていつも臨んでいました。そうすることで、苦手分野でも、こんなにも考える時間がある、と思いながら落ち着いて問題を解くことができました。共通テスト1か月前のこの時期からは、自分がどの順番で問題を解くのか時間配分はどうするのか、といった戦術を立てることも重要だと思います。古文、漢文は、今から新しい参考書を買って全部覚える、ということは厳しいと思うので、解いた問題の中で出てきた新知識を定着させていくことが重要です。何度も見返せるようにするために、復習の際には新しく覚えようと思ったことを小さなメモ帳などにメモをしていました。現代文に関しては、選択肢のどれが正しくて、間違っているのかを必ずチェックしながら復習することを意識しました。問題を解く時間の中でそれを行えるのが理想ですが、時間的にきつい場合もあると思うので、復習するときにできればよいと思います。

数学:数学は、各分野をそれぞれ取り出して、今日は三角関数を出来る限り全部解く、二次関数を出来る限り解く、などというように分野別に問題をひたすら解いいました。そうすることで各分野を網羅的に復習することもでき、テストでの傾向も把握することができたと思います。各分野別の学習をできるだけはやく終わらせて、その後は実戦問題を時間内に解く練習をするとよいと思います。各分野別の演習をするときにも、ある程度の時間を決めて解くようにすると、より実践的な演習になると思います。

英語:リーディング、リスニング共に、国語と同様に時間を測って1日1年分解くようにしていました。英語も時間内に正確に読解することが重要な科目だったので、問題を解く際には時間をしっかり意識するようにしました。また、単語やイディオムをルーティン的に覚えていく以外に、問題の中ででてきて分からなかったものをメモ帳に書き、いつでも見返せるようにしていました。リスニングも毎日の積み重ねが大事なので、朝いちばんにやる!と決めて取り組みました。

生物:生物は知識をしっかりと定着させていないと選択問題で迷ってしまうので、この時期は徹底的に教科書を読みこんでいました。いろんな参考書を使っていましたが、今思えば教科書が一番大事です!教科書の細部までしっかりと読めば、ほとんどの問題は解けると思います。実験問題などは、細かい条件を見落とすとすぐに間違えてしまうので、焦らず、しっかりと問題文を読むことを心がけてください!実験問題が過去問とほぼ同じ!というようなことは稀だと思うので、見たことのない問題が出ても焦らず、持っている知識を使える部分はないかを考えていくとよいと思います。

化学:化学も、有機・無機は知識が重要なので、教科書を読み返しました。曖昧な箇所をなくし、自信を持って解答するために、回り道のように感じられますが、教科書をしっかり読むことをお勧めします。教科書の読み込みと並行しながら、過去問も解いて、問題の形式に慣れておくことも重要です。理論化学も、分野ごとに問題を解いて、それぞれの分野の傾向などをつかんでいくことができ、効果的な復習ができると思います。

地理:地理は、過去問を解きながら、出てきた知識を地図帳に書き込みながら学習していました。また、過去問を解く際にはプリントアウトして、そこにも追加情報や問題を解く際に必要になった情報を書き込んでいました。そうすることで復習もしやすくなり、効率的に勉強できたと思います。白地図を見たときに、ここには何があるのか、工業が盛んなのか、農業が盛んなのか、などすぐに思い出せるくらいに、地図帳をしっかり読み込んでください

共通テストは、問題の形式などが独特なことがあります。そのため、共通テストの過去問、実戦問題をたくさん解き、形式に惑わされないように慣れておく必要があります。たくさん問題を解いてがんばってください!