大学入学共通テストどう変わった? #3 国語
現代文(第1・2問)
〇問題傾向
2021年の大学入学共通テストの問題傾向は、センター試験とさほど変わりませんでした。
第1問は、日本の中世から近代にかけての「妖怪観」の歴史的変容について論じた評論から出題されました。問5は新傾向で、生徒の“本文のまとめ”に即して内容の理解を深めていく設問となりました。
第2問は、大正期の小説を使った出題となり、6問は新傾向でした。本文の批評が提示され、作者の意図と、評者の見解の違いを考察する問題として出題されました。
〇対策
今後、問題傾向が異なって出題される可能性も十分に考えられますが、まず何よりも重要なのは「読解力」です。様々な文章に触れ、どんな内容の文章も読み込めるようにしましょう。その際には「読みながら解く」ことを普段から意識しましょう。また、新傾向の問題のように、複数の資料と比較しながら読解する練習も大切になります。ただ読むだけでなく、“筆者の主張やキーワードを押さえる”、文学的な文章を読む際は“本文を客観的に読む”ことに意識して取り組みましょう。
古文(第3問)
〇問題傾向
25年ぶりに、歴史問題『栄花物語』が出題されました。本文の長さはセンター試験平均よりも少なく900字程度でした。5以外の形式は従来通りでしたが、問5には和歌の説明文(現代文)が組み込まれていました。また、文法単体での出題がなくなり、読解の中で知識が問われる形式となりました。
〇対策
身につけた知識が得点に結びつきやすいので、古文単語・古文文法・古文常識・敬語法をしっかり理解しましょう。問題を解く際、覚えた単語や文法事項が出てきたら、どのような使われ方をしているのか確認しながら進めましょう。センター試験でもよく出題された和歌に関する内容読解や、複数の和歌の解釈が正確に出来るようになるために読解力を身につけましょう。
漢文(第4問)
〇問題傾向
今回の共通テストでは、問題文が2つ提示され、関連付けながら読解する形式になりました。【問題文Ⅰ】には、昨年度に続き、欧陽脩の22句の古詩、【問題文Ⅱ】には、『韓非子』から散文が出題されました。設問形式は例年とあまり変わりなく、語の意味、返り点のつけ方と書き下し文との組み合わせ、内容説明、詩のきまりの押韻がらみの問題、などが出題されました。設問数は昨年同様に6でしたが、マーク数は昨年から2増え、9でした。
〇対策
古文と同様、身につけた知識が得点に結びつきやすいです。句形・重要語・返り点・漢字の用法や読みをしっかり理解しましょう。繰り返し音読することで、読解力の向上にもつながります。また、複数の問題文を扱う場合でも、模擬練習をこなしながら焦らずに解くクセをつけましょう。
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